「ま、いいわ。

李央、持ってきたからには
きちんと責任持ちなさいよ?

そこら辺に転がってたら
即ゴミ箱逝きだからね!

わかった!?」


「ふぁいっ!」


勢いよく返事すると
やっと引っ張るのをやめてくれた。


めっちゃ痛いんですけど‥

ヒリヒリするー

頬っぺたを一生懸命擦っていると


憂が何か思い出したように
クルリとうちを見据え、

桜色の壁側を指差し、


「あ、向こう見てみる?」


何て聞いてくるから

好奇心からうちは
『行くーっ』と返事した。