一年生よりも出る競技が増えた中、俺たちはクラス対抗リレーを迎える。



リレーが始まり、クラスの仲間たちが一生懸命に走り、順位が二位でレイにバトンが渡される。



距離は20m程離されている。



「頑張れ北見さーんっ!!」


気付くとクラスの女子全員がレイを応援している。



レイが彩にバトンを渡して、今度は彩が走る。



「月城さん、ファイトー!!」



レイと同じように彩も応援される。



彩が一生懸命に走ったことで、一位との差は10mくらいに縮まった。



そして、彩が俺にバトンを渡す。



「海斗っ!!頑張って!!」




彩に応援され、俺は走り出した。




大輝に少しでも楽にさせるには、追いつくしかない。



俺は全力で走った。