空色パレット

そんなに強くつねらなくてもっ。

痛いってば!


「なぁ、お仕置きされたいんだよな?」


「はぁっ!?」


お仕置きぃ?

そんなの、ただの変態が望むことだよっ。

うう…とにかく手を離してよ。


「そうだなぁ…」


「ごめんなさいっ」


頬を引っ張るのをやめて、あたしの耳に触れた。


「プラス一ヶ月…なんて、甘いよなぁ」


「いやぁ。あたしにとっちゃ、厳しいかなぁ…なんて、ね?」


笑顔でごまかそうとした。

いや、無理かもしれないけど。