空色パレット

「笹河さん、私…やっぱりあなたが好きです。でも、まだ諦められないから…しばらく、好きでいていいですか?」


「…ご勝手に」


まだ言うか。もっとマシなこと言いなさいよ。

冷たく言う笹河を睨むと、笹河は疲れた顔をした。


「行くぞ」


笹河に腕を引っ張られて、外へと出た。

大きくため息をついて、あたしの頬をつねった。


「いっっっ…たぁいっ!!」


「余計なことした罰」


「余計っ!?ほんなの…笹河はんのへいひゃ…」


「お前は、ただ恋人らしくしてりゃいい。なのに…ペラペラと…」


さらに強くつねって、痛がるあたしの顔を見て笑っていた。