空色パレット

「お前、どっちの味方だよ」


「早百合さん」


「今日は何の為にお前と来たんだ?」


「結婚したくないから、あたしを使って断る為」


「で、お前の役目は?」


「恋人のふりして、結婚させない…って、あ…」


やっばい。

忘れてた…。早百合さんの気持ちしか考えてなかったよ。


笹河は、笑ってはいるけど目がマジだ!

あとで、覚えてろよみたいな目っ!


「恋人…じゃない?」


「う…」


早百合さんの驚いた顔を見て、焦りだすあたし。


「…ごめんなさい!」


土下座して謝った。

謝っても許されないかもだけど。