空色パレット

大声で怒鳴るあたしを、早百合さんとご両親が、あたしを見て驚いていた。


「女の気持ちとか…」


「知らないって言うの!?」


「お前、酔っ払ってんのか」


「早百合さんに対して失礼だよっ」


笹河の脚を蹴って、悪口を言いまくった。

最低だ、最悪だ、バカだと言っていると早百合さんは、あたしの腕をつかんだ。


「も、もう大丈夫よ」


「いいえっ、だってこの…」


「もう黙れって」


笹河は、もう限界って顔をしてあたしを見る。

言いたいことは、まだあるんだからね?