「まぁ、色々…な」


「ていうか、どうして?」


「…頼む。明日、俺の彼女役になってくれっ」


「はぁぁ!?」


バッカじゃないの!
いくら役でも、嫌っ。


「俺を助けてくれよ」


だって…嫌いな人だもん。

好きな人だったら、大喜びだけど。


「なぁ」


あたしの耳に息を吹きかけてくる。

さっきから、何なのよ!

うーっ。仕方ないなぁっ。


「わかりましたよ、やりゃあいいんでしょ!」


「ああ。そういうとこ好きだぞっ」


…別に。
それより好きにならないでよね。