空色パレット

睨みあっていると、数人の客が入ってきた。

もう!?


急いで、席に案内をした。もちろん、笹河はあたしを睨まなくなった。


「ご注文は?」


「ビールと…」


この人が、おばさんに絡んでるのじゃないよね?

優しそうな人だけど、飲んだら恐い人になるのかな。


「少々お待ちください」


おばさんの隣に行って、聞いてみた。


「あの人ですか?」


「いいえ。違うわね」


うーん…どんな人なんだろう。

いかつい人かな。それとも、オカマさんかな。