空色パレット

笹河は、ため息をついて席に戻った。

あたしもため息をついて、その場に座り込んだ。


バーカッ。

笹河のバーカッ。


心の中で悪口を繰り返す。

心の声が聞こえたのだろうか?

笹河がじっと睨んでくるような…?


ますますムカつく。

あんたみたいな男、大っ嫌い。

「仲がいいのね」


「いいえっ。全然っ」


どこがいいのか説明してほしい。

どこが、仲がいいんですか?


笹河なんか、あたしを睨んでくるし。