空色パレット

あたしは、テーブルを拭いたり、おばさんの手伝いをしていた。


笹河は、イスに座って外を見ていたり、あたしが休んでいると文句を言ってくる。


まだお客さん来ないんだから、手伝ってくれてもいいじゃない!


「俺は酔っ払い退治。お前は自分から手伝うって言っただろ?」


何も言い返せない。

でも、いいじゃない。少しくらい手伝ってくれたって…。


イライラしながら、ビール瓶を運んでいた。


…にしても重い。手がっ、手がっ。


「まったく。ほれ、よこせ」


強引にビール瓶がたくさん入っているカゴを奪うように持ってかれた。

何なのよ、一体。

さっき手伝わないみたいなこと言ってたくせに。