空色パレット

「おい」


「んぁっ!?」


「お前、男じゃないんだから」


びっくりしたじゃん!
いきなり現れないでよっ。


まだドキドキするよ。

一瞬、心臓が止まった気がする。


「寝てるなんて、本当に無防備だよなぁ」


「ね、寝てませんよ。ただ、ちょっと目を閉じてただけで…」


「言い訳するな」


頭を軽く殴られた。

言い訳じゃないもん、状況を説明してるだけ。


殴られた部分をさすって、さっきのメモを笹河に渡した。