「笹河君、何の仕事なんだ?」


「………」


「言えないのか?」




「ヤクザです」




無表情でお父さんに言った。

冷たくなる空気を嫌うように、笹河があたしの手をつかんで…。





「もらえないなら、奪います」





え?

ちょっとぉぉ!



「なっ…!」



「まぁ、自分ヤクザですし?嫌われるのは慣れてるし?」



あたしに抱き着いて、わざとお父さんを怒らせようとしていた。



「俺は、しつこい男ですから」



悪魔のような笑顔だった。