「笹河さん」


「何だ?」


「そうめんばっかで、飽きてるんですけど」


朝昼晩と、そうめん地獄。

味を色々と変えても、やっぱり飽きる。


「あのなぁ。世界じゃ、これさえも食えない人々がいるんだからな」


「そんなこと言って、ごまかそうとしてるんでしょ」


「…いいから、食え」


あー、笹河のバカ。

あたしが、そうめんになっちゃうよ。


「そんな細くなれねぇだろ」


笹河がキッチンに戻って、冷蔵庫を覗いてる間につゆの中に、たっぷりとワサビを入れた。


ふふん。