空色パレット

「まぁ、傷は浅いから包帯巻きゃいいだけだ」


「ばい菌が入ってたりしたら…」


「そんなのどーでもいい。とりあえず、血を止めないとな」


いつもと変わらない顔でお腹を押さえながら車へと向かった。


そういや、麻垣組の人いなかったよね?


「麻垣組?そうだなぁ。今頃、皆で楽しく泳いでるだろうな」


そ、それは…海に落としたということ!?

たったひとりで突っ込んでって、よく勝ったね。


車に乗り込んで、すぐに吉次という人の病院に向かった。