空色パレット

「…わっ…」


思わず小さな悲鳴が出てしまった。

笹河のお腹から…ち、ち、血がっ。


「何で、何で…」


「おう。ちょっと油断してな」


ちょっと油断で、済むようなもんじゃないよ。


「とりあえず、病院っ」


「…ゴリ男、吉次んとこに…」


「あのジジィに頼むのか?」


「この姿で他の病院行ったら確実に警察だぞ」


ボソボソとゴリ男と話ながらお腹を押さえていた。


やっぱり痛いのかな。