空色パレット

霧島組と大きく書かれた屋敷に着くと、静かすぎて気味が悪い。


「おかしい…」


「何が?」


「声も音もしない。人がいないのかもしれないな」


人って…。
じゃあ、笹河は?

ここにいるはずなのに。



「入ろーよ」


「…あぁ」


恐る恐る扉を開けてみた。

特に変わったことはないなぁ。


奥へと進んで行っても、何も聞こえない。

何なの、ここ。


「本当に霧島ん家?」


「あぁ。おかしすぎる」


…何、これ。


タバコ…だ。


笹河がいつも吸ってるような…。