空色パレット

学校に行かなくたって笹河の邪魔にならないとは限らない。

でもね、今やらなきゃいけない気がするの。


『篠塚…?』


「先生、ごめん。あたし、辞めます」


『何かあったのか?』


「ちょっとね。でも、大変なことじゃないから」


先生に、もう一度謝って電話を切った。



さてと。

麻垣組に行くか。


霧島さんのこと聞いてから、場所教えてもらうか。


「…」


笹河に怒られるかな。

いや、でも…もう決めたんだ。