空色パレット

フォークを置くと、同時に家の電話が鳴った。


「はい…」


『あぁ、篠塚。今日は学校来れるか?』


担任からの電話だった。


「…」


『皆も心配してるぞ』


「…先生、あの…」


『ん?』


「あたし…」


笹河のお荷物になんてなりたくない。

だって、あたしは笹河の相棒だもん。


ここで泣いて待っているわけにもいかない。




「学校を辞めます」




あたしの中で、確かな答えが出た。