空色パレット

これは何を意味してたのか、よくわからなかった。

心配するな、ってことなのかな。


「…絶対ですよ」


聞こえたかわからないけれど、つぶやいた。

何も言わずにあたしの手をただ握るだけ。


「笹河さん」


「あぁ」


「今日、遊園地連れてってください」


「あぁ、そうだったな」


嫌なことはとりあえず忘れておこう。
それに、これから一緒に住むんだから…大丈夫。


「家帰って、着替えて行くか」


「はいっ」


そうでしょ?
笹河。