空色パレット

あたしが気にしてること知ってて言ってるんでしょ!


笹河の腕をつかんで、ぐいぐいと引っ張った。

それでも、離さないとなればあたしにだって考えはある。


床に落ちていた安全ピン。

それをどうするのかって?ふふふ。


「…っってぇ!!」


グサッと手に刺してみました。

計画通り、笹河は手を離した。


「知ってました?これってね、痴漢されたときに使えば証拠になるんですよ。まぁ、思いきり刺さなきゃ意味ないんですけどね」


「っ、俺は痴漢じゃねぇ!」


じゃあ、変態?