空色パレット

「あー…もうバカ」


「な、目、目……目を開けてるなんて!」


「見ちゃ悪いか」


「悪い!」


恥ずかしいでしょ!
大体ね、あたしは遠慮をしてうっすらと目開けたのに!

堂々と…っ。


「もう俺の性格わかってるだろ?」


「嫌ってほど」


睨みながら、笹河の腕をつねる。


これでもかって…。

痛そうにしているけど、これくらいで終わりにするわけにはいかない。


「痛い」


「当たり前っ。力いっぱいやってるんだから」


「マジで痛い」