空色パレット

「お前、精神科行くか?」


「笹河さんが行ってください」


「あのなぁ…」


「また叫びます」


もうプライドは捨てるよ。あたし、頭おかしくなったってことで!


「叫んだら、犯す」


そ、そんな真剣な顔で言わないでよ。

怖いから、その顔。

あたしの右手首をつかんで微笑む笹河。


「冗談ですよぉ」


「俺は本気」


「ちょっ、叩いてもいいですか」


力いれないでよっ。
痛いじゃん!

笹河の腕をつかんで、必死に抵抗したけれど…。



無意味。