空色パレット

千波、あたし…気づいたよ。


あたし、笹河のこと…好き?なのかなぁ?


いや、うん。

いっつも、イジワルしてくるし、ドSだし。本当なら大嫌いと言いたいんだけどね?


好き…?


「ええっ!?」


「お、お前、いきなり何だ!?」


ビックリしてる笹河とあたし。いや、あたしのほうがすごいビックリしてるよ。


こんな悪魔みたいなやつのことが?
叩いたりしてくるやつが?


「ありえないって!」


「お前がありえない」


頭を叩かれてやっと我に返った。
周りの人があたしのことを見ていた。