「親は?」 「だから俺、家ないって言ったじゃん」 「は…?なにそれ?」 「…ほんと小さい頃にお前の目の前に現れなくて正解だ」 「何が言いたいのよ?」 「お前、しつこく聞いてくるじゃん」 そう言われて あたしは黙って紅茶をすすった。 彼は皿を洗い終わり目の前のいすに座って あたしに向かい合った。