「そんな何度もお願いを聞くことはできない。神様もたった1つだったからいいだろうとあなたを人間にした。」




「あの少年を元気にするということは、運命を変えるということです。…それがどういう事か解りますか?」




「……。」




「その願いを叶えるならば…それなりの覚悟が必要です。」




「私は…何をすればいいのですか?」




少しスクラウトは戸惑ってから…

















「あなたの命を神に捧げます。」
















と言った。



…命?






「それは…。」


私が話そうとした瞬間、スクラウトは言った。




「明日の夜、あなたの魂をもらいに来ます。」



「私のかわりに…光輝君の病気を治してくれるんですね。」



「はい、その通りです。」






「では、失礼します。」



そう言ってまた満月に向かって飛んでった。












や…



やった!













光輝君の病気が治る!!