「修吾だけに教えるな、本当のこと」
 
屋上で授業をサボってる時に、達明は信じられないことを話し始めた。
 
「俺、人殺しなんだ」
「……何の冗談」
 
隣で寝転がっている達明を、同じように寝転がっていた俺は、上半身だけを起こし達明を見た。
 
「冗談じゃない。中学の時人を殺した」
 
寝転がったまま空を見ている達明の表情を見て思った。



本当なんだと……