「長沼達明。隣の席だし仲良くしてな」
 
初めに話し掛けてきたのは達明からだった。
 
「斎藤修吾。こっちこそよろしく」
 
大切にしようと思った。一生大事にしようと思った親友。
 
「修吾は何でここに来たんだ」
「……じいちゃん達がこっちに住んでて、ちょうど家出たかったから」
「俺と同じじゃん。修吾とは気が合いそうだな」
 
大切にできると思ってた。
一生憎むことは無いと思ってた……