鰐でも飼えそうなその巨大なケージに興味を覚えて、男はガラス越しに目を凝らした。奥で何かが動いたような気がしたが、よく見えない。男は周りの檻を足場にしてケージの縁によじ登り、危なっかしい動きでケージの中に降り立った。