「オッハヨ〜」


私と雅の元に駆け寄ってきたのは私の親友・早百合(サユリ)。


サユはロングの黒髪がすごく綺麗で、美人タイプな女の子。


中学校からの同級生で、サユも雅と同じく羨ましいくらいのモッテモテ。


「あれ?真美、ホントにピアスの穴開けたの?!」


「うん!似合う??」


「かわいい〜!私も勇気出して開けちゃおうかな〜」


サユも一緒に私が持っていた鏡を覗き込んだ。


「やめとけって。早百合には似合わねーよ」


雅がそう言ったのを聞いて、サユのオデコに怒りマークが出た。


「なんでっ?!雅に言われたくない」


「あっそ」


雅は席を立って教室を出て行ってしまった。


もうすぐ朝のホームルームが始まるのに。


「ったく、失礼な男だねっ……」


サユがそう言いながら、さっきまでマサが座っていたイスに座って頬杖をついた。


そんな怒った顔もサユはかわいい。