「パパっパパっ!!」
名古屋の親戚の家で
TVを見ていた私は
机の足に足の小指をぶつけて半泣きで父を呼んだ。

7前‥2000年、シドニーオリンピックの年
当時小学4年生10歳だった私はゴールデンウィークを利用して、親戚の居る名古屋へ家族と小旅行に来ていた。


「パパっ!りんこれやりたぃッ!」
私はTVを指差して父に懇願した。
TVに映っていたのは
自分よりも大きい相手を投げ飛ばす小さな選手が映っていた。

私の物語の始まり‥

柔道との出会いだった。