「…ッ…ぅ…」
声を殺して海斗の胸の中で泣いた。
包み込むような優しさに身を預ける。
いっつも毒舌のくせに…
いじめるくせに…
こういうときに優しくしてさ…
ずるいよ…
期待させるのうまいんだからさッ…。
もうそういうとこ全部好きになっちゃったじゃんかっ。
「海…斗……どうしてこんな事…してくれるの?」
気づけばこんな事を聞いていた。
きっと「はぁ?」とか聞いてくるだろうな?
ってそう思ってた。
「変な事言うなぁ…お前は…」
海斗にクシャッと頭をなでられる。
智とは違った感じがした。
今日はいつもとちょっと違う海斗だったけど…
私の気持ちは変わらない。


