――三時間目の前の10分休み。 重い足取りであたしは教室に向かった。 「莉亜!!どうしたの?大丈夫!?」 ユリちゃんがあたしに駆け寄ってきた。 今は、あたしをひとり残して逃げたユリちゃんに腹が立つ気持ちなんて飛んでいた。 「大丈夫じゃない~……」 ユリちゃんに抱きしめられた瞬間に涙が溢れ出す。 ユリちゃんはあたしの頭を撫でながら、涙ぐんでいる。 「ごめんね?ほんと、ごめん。いくらあたしでも、あの人らには適わないんだ……ごめんねっ!!」 「もぉ、いいよぉ~……。あたしだって怖いもん」