夢で見た君との空



――そうして、あっけなく迎えた放課後。

「うー……やっぱ無理だぁ」
「何言ってんの。今日が勝負なんじゃない?」

ユリちゃんはあたしがうなだれても動じずにスラスラ答える。

「しょーぶ?」
「そ、勝負。だって優って子になんか言われたんでしょ?」
「あっ!!……」

そうだった。
今朝言われたばっかりじゃん!!
章に手を出すなって、言われたのに……。
駄目だ、怒られる。
ていうか、死ぬ!

「あぁ~~!?どうしよぉっ……あたし、ピンチ?」
「ピンチだねぇ♪あたしは知らないよ?今日は槍と遊ぶから」