夢で見た君との空

「そもそも、アンタだって、ちょっとは可愛いんだから、いつまでも章くぅーんって言ってないで、他の男子に目を向けてみなさいよ!」

ユリちゃんはあたしにズバッと言う。

「う゜ぅ……」

グッサリ突き刺さったあたし。
そう、あたしは章くんに一目惚れしてからもう三年になる。
中学の生徒会に入っていた章くん。
女の子と親しいくせに、成績優秀で生徒会役員なんだから、これは惚れちゃうよね……。

「ねぇ?そろそろ違う人を……」
「やだやだやだ!あたしには章くんしかいないもん!」