夢で見た君との空

あたしは一気に睡魔が襲ってきたのを感じ取り、吸い込まれるように眠りについた。




――その日、初めてあの夢を見たんだ。

全ての始まり。

そう、スタート、の夢を。

辺りは静まり返っていて、そこにいるのはあたしとユリちゃん、そして、章と……知らない男の子が二人。
もうひとり、可愛らしい女の子もいる。
全部で六人。

六人はそれぞれみんな、険しい顔つきで、その静まり返った場所に立っている。
動かない。
まるでチェスのコマのように。