夢で見た君との空

ユリちゃんはスタートスタート、と言いながらまた周りの子とあたしをひやかす目で見る。

「もう!あたしは今で限界なんだよぉ~!!」

あたしはユリちゃんに膨れっ面を見せて、教室を飛び出した。
ユリちゃんはまだ教室の子達を笑っているから、あたしは仕方なく近くのトイレにこもる。

なんて返事しよう?
とりあえず、お礼、かな?

【ありがと!章、でいいの?】

と送ってみた。
すぐに返事が来て、あたしは急いでケータイのボタンを連打する。

【おう!てか、今空いてる?】

と来た。

【空いてるよ?どうかしたの?】
【ちょっと出ねぇ?俺サボりたい気分だから】