夢で見た君との空

思わず顔がニヤけてしまうのが自分でも分かる。
完全に、これはもうイチコロだ……。

あたしは情けなさと『章』への気持ちが倍増するのを体で感じた。

「いいじゃんいいじゃん!莉亜、これいいかもよ!?」

隣ではユリちゃんが、周りの子に早速言いふらしている。

あたしは軽いため息をついたけど、どうもうまく表情をコントロールできない。
ニヤニヤしすぎかも?

「ね、ねぇ……ユリちゃん」

あたしはユリちゃんを呼ぶ。

「なぁに?」
「あたし恥ずかしくて、メールしか出来ないかも……」
「何言ってんの?もっと積極的にいかなきゃ!今からがスタートだよ!」