話をまとめると、俺は勘違いしていたことがよく分かる。
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元々、ひょんなことから、レイたちはつるんでいたらしい。
そのときは普通に龍んちで遊んでいただけだった。
だけど…
ある日、近くの公園で有名なホームレスさんが、その公園で倒れていたらしい。
コンビニに行く途中、郁哉と龍が最初に見つけたんだと。
そのサマが酷くて、顔は殴られた痕だらけ、体中に痣があったらしい。
もちろん怒り沸騰だったらしく…
ホームレスさんを救急車で病院に運んだあと、公園に犯人らしきヤツが来た。
正確に言えば“ヤツら”だけど…
6人だったと思う、と曖昧にレイは言った。
『やったのはお前らか』と尋ねると、軽々しく『そーだよ』と答えたらしい。
そこからもう、喧嘩が始まって…
買い出しが遅い郁哉たちをオカシイと思って、行った矢先に公園で郁哉たちが殴り合ってんだ。
合流するしかないだろ。
なんてレイは言ったけど、カッコいいな、おい。
まぁ喧嘩は余裕勝ち。
それからというもの、近場で何かやらかしてるヤツらを成敗するらしい。
ただ、それだけのこと。
