レイは、俯く俺の頭に、ポンと手を乗せた。 「大丈夫…。俺たち……、怪しいワケじゃ…、ないから…。」 「…うん。」 優しい。 とてもとても優しいのは、自分でも分かっている。 レイは一呼吸おき、相変わらずな喋り方で説明した。 ウルフの経緯(イキサツ)… 俺は話の合間に頷きながら、ゆっくりと聞いた。 郁哉は何故かふてくされているようで、ソファでふて寝していた。