カーテンの隙間からこぼれる光。

激しく音を鳴らし叫ぶ目覚まし時計。



「うっせぇな……。」



左手を伸ばして、目覚まし時計を取った。

目が開かなくても、大体場所は把握出来る。


カチッという音と共に、けたたましい雑音は消え去った。



「……げ…。10時過ぎてんじゃん…。」



一つ溜め息をつくだけで、遅刻だというにも関わらず、ダラダラと制服に着替える。

しわくちゃになったYシャツ。

なかなかデザインが良いズボン。


ネクタイは面倒くさいから着用せず、Yシャツのボタンを二つ開ける。


俺は面倒くさがりだしねっ


なんて言い訳は、お父さんにしか通じない。