「あぁ―はいはい。」



俺はパッと沙羅から手を離した



「で?何の話ししてた?」



「は?お前らが結婚してるって話しだよ!」



「あぁ―。だからそのまんまだって。普通に結婚しちゃったわけ、俺たち。…な?沙羅」



ポーっとどこかをまだ見つめている沙羅



「おい!沙羅!」


「……………」


反応なし


「沙羅っ!」



「………へっ!えっ!何!!」



やっと正気に戻ったか



「何?そんなにキスしてほしかった?」



ニヤリと笑いながら、頬に手を伸ばす