ポンっと投げられたそれ キャッチした手を開く 手に握られてるのはシルバーのシンプルで高そうな指輪 「婚約指輪だってよ。部屋にあった」 は……い…………? 「こ「「婚約指輪!!?」 屋上に響きわたった声は、あたしの声なんかじゃなくて、真梨と薫くんの声だった まぁ―でも当たり前の反応だよね…… ってか! あたしが夢見ていた、指輪の渡し方はこんなんじゃなぁ――い!!