「あんたって、こんなことしてて疲れない?」 職員室に向かう時に沙羅が言った一言 疲れる? 「そんな事考えたことなかったな…。」 「は?」 「どちらも俺であって、こっちの俺も俺なんだから」 だから疲れるっていうことはない 小さい頃からそうだった 宮澤家の後取りだと決まっていたから、完璧であることを求められた 学力もスポーツも何もかも 一番では無くてはならなかった 「お前もそうだろ?」 「へ、あたし?」