でも、プロポーズするなら“今”だと思ったんだ…… 俺は一生、一緒にいるのは沙羅以外考えられなかったし…… 何より、沙羅もそうであってほしかった…。 これを実行するか迷ってたせいで準備はギリギリ。 薫と観月にも色々手伝ってもらい何とか間に合った。 「…………彗?」 何も言わない俺に不安がってきたのか、顔を覗き込んでくる沙羅 そんな沙羅がすごくいとおしく感じる…… 体を引き寄せ抱きしめる 温かい沙羅の温もり 安心する心地よさ。 それが今日やっと、すべて俺のものになった……。