沙羅が慎也の手を握ろうとした……瞬間 俺は沙羅を引き寄せていた 「沙羅は渡さない。」 周りがざわつくのがわかる…… 『渡さない』んじゃないんだ…… 『渡せない』んだ…… 驚いてる沙羅…… 俺を睨み付ける成見…… ざわつく生徒…… 「は?意味わかんねぇんだけど?」 ざわついてた生徒もこの嫌な空気に、静かになってきた 「そのままの意味だけど。」 「っ…お前っ……」