「そう…。婚姻届けよ」
それは紛れもなく俺たちがサインした婚姻届け
「あなたたちは婚約者同士なのは事実だけれど、結婚はしてなかったの……」
俺の名前と沙羅の名前が隣同士に並んで書かれている
「いくら政略結婚だからって、好きでもない人と結婚なんてイヤでしょ?だから沙羅ちゃんのご両親と最初からこうしようと話し合っていたの………」
うそだろ…………?
俺らは夫婦じゃない……?
「あなたたちが本当にお互いが無くてはならない存在になったら、これを一緒に出して欲しかったのよ……」
騙しててごめんなさいね。そう言って婚姻届けを俺に手渡した


