「俺のものになってよ…」 だんだん近づいてくる慎也の顔 もう何もわからない…… 何も考えたくない…… 慎也との距離が後1cmもなくなった…… このままあたし…… 『俺も…好きだよ。』 その時ふと、頭の中に浮かんできた彗の笑顔 「っッ!」 バッと慎也から顔をそむけた 「………沙羅?」 「……ごめん。ごめんっ!!」 その場から走り出した 走って走って…… 誰もいないところへ走り続けた………