「その手、離してくれませんか?」 えっ……… 振り向くと、鋭い瞳で相手を睨む慎也が立っていた 「何なの?お前。俺ら客なんだけど。」 「お客様でも、うちのクラスメイトに手を出してもらうのは困ります」 全く引こうとしない慎也 「はあ?お前にどうこう言われる筋合いないんだけど」 あたしの腕を握る手が強くなった気がした 「はぁぁ―…。客だから一応気、使ったのに……」 周りのお客様からも、クラスメイトからも注目を浴びる