「もぉ―ちょっとぐらい手加減してくれてもいいじゃん」



ぶつぶつ言う真梨



「ごめん。ごめん。で?何が可愛いわけ?」



「はあぁ――。つまりね。あいつはヤキモチ妬いてるのよ。」



「あいつって彗?」



「当たり前でしょ。」



ヤキモチ?あの彗が………?



「ない!ない!あり得ないって――」



「あり得るんだよね―。だって手を繋いだのだって『沙羅には俺がいるんだ!』っていう独占欲でしょ―♪」



「ど!独占欲――!!」



やばっ!!声でかかった?


周りからの視線が注がれ体が縮まる



「最近、沙羅、モテだしたからね―♪」



「えっ?!あたしが?」



いや、いや。モテてないから。


「だからそんなキスマークまでついてるんでしょ?」


怪しい笑みを浮かべながら、あたしの首元に視線を送る



っっ///



バッと首元を隠す