あっ…やっと離れた………


でも握っていた手はまだ熱を持っているみたいに、暑かった…



その日は、無性にドキドキして目もうまく合わせることができなかった






「何?それ。私に対する嫌み?ってかノロケ?」



「ち!違うよ!!」



教室で昨日あったことを真梨に話しているあたし



「ただ…彗の調子がいつもと違ったような……なんと言うか……」



「ふぅ〜ん。あいつも可愛いところあんじゃん♪」



ニヤニヤしながらあたしを見る真梨



「な!何が!?」



「何でもなぁ―い♪」



「ちょっと―!教えてよ――!」



真梨の肩を掴んで揺らす



「わっ、わかったから―止めて――」



よし!やっと観念したか。